本稿では、2016 年 11 月のやちよ未来ワークショップの資料として準備した、八千代市等を対象とした空家地図の作成について解説する。
筆者らは、「多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保」(OPoSSuM)の中で、資本ストックの配置について検討するための資料作成を担当している。人口減少地域において資本ストックを維持していくためには、人口規模の縮小に応じて街をたたんだり、資本の空間配置を効率化したり、複数拠点を活用したりする方策が考えられる。
そうした方策を検討していくためには、市域内部での人口減少の地域的な違いについて定量的に把握できる資料が必要となる。また、現況と将来の空家地図を提供し、それを見ながらまちあるきを行うことで、現況の課題と将来のイメージをより具体的に把握し、共有することに役立つと考えられる。
- 論題
- 八千代市内の団地の人口構造を反映した空家地図の作成
- 著者
- 松橋 啓介, 石河 正寛
- 掲載誌
- 公共研究, 13(1), 69-75, 2017.