トピックス TOPICS

家庭用ルームエアコンの使用実態調査 -第1報:運転率による実測結果の考察-

家庭用ルームエアコン(RAC)の通年エネルギー消費効率(APF)を,簡便かつ実態に沿った算定方法を確立する事を主目的に,信越地区,西関東地区,東関東地区の戸建住宅に住むモニター家庭を各地区で25軒ずつ,さらに主に千葉県の集合住宅に住むモニター家庭を25軒選定し,計100物件のリビングルームに計測機器を設置したRACを据え付け,その使用実態を1年以上実測した.その結果,外気温度とRAC運転時間には強い相関がある事,夏季・冬季ともに平均的なRAC運転時間は3~5時間である事などがわかった.また外気温度別と時間帯別の2種類の運転率(TOR,HOR)を定義し傾向を調べた結果,地区差・月差があまり無い事がわかった.さらに簡単なアンケート調査も行ない,実測調査を補填した.

論題
家庭用ルームエアコンの使用実態調査 -第1報:運転率による実測結果の考察-
著者
岡本洋明, 田中千歳, 飛原英治
掲載誌
日本冷凍空調学会論文集. Vol.30(2), 63, 2013.

同じカテゴリの最新記事

Behavioral Patterns in Home Energy Reports: Seasonal and Regional Analysis in Japan’s Varied Climates

To reduce carbon emissions in the residential sector, it is important to promote energy-efficient behavior among consumers. Home Energy Repo... [続きを読む]

ナッジを活用したチラシによるデマンドバス利用促進実証

(1)目的 北海道では運輸部門の温室効果ガス排出量のうち自家用車を含む自動車からの排出が多くを占めており、公共交通... [続きを読む]

ユーザー視点から期待される今後のヒートポンプの役割についての検討 その2

我が国では2050年カーボンニュートラルに向けて、更なる省エネの徹底及び脱炭素への移行が求められている。一方で2024年5月21日閣議決定の第六次環境... [続きを読む]
お知らせ 論文

「図解でわかる次世代ヒートポンプ技術~カーボンニュートラルを実現する冷温熱利用技術~」出版

早稲田大学基幹理工学部の斎藤潔教授が会長を務める、早稲田大学次世代ヒートポンプ技術戦略コンソーシアムが、著書「... [続きを読む]
論文

家庭の燃料種別エネルギー消費量に関する回帰モデルを用いた市区町村別推計の試み

家庭CO2統計の調査票情報等を利用した回帰モデル推計により,市区町村別燃料種別の世帯当たり家庭エネルギー消費量の推定を試みた。世帯当... [続きを読む]

住環境計画研究所

営業時間 9:30 – 17:30
TEL:03-3234-1177
お気軽にお問合せください