本調査では1都3県の住宅1,000件に対しアンケート調査を実施し、現在の分散型電源導入意向に加えて、今後の住み替え意向及び導入意向まで踏み込んだ、将来的な分散型電源の普及可能性を明らかにすることを目的とした。本調査では、分散型電源の潜在 普及可能性を明らかにするため、予備調査において過去 1 年間の電力料金・使用量・使用日数が回答できる者に絞 り、エネルギーに対する関心が比較的高いと想定される層をターゲットとした。アンケート調査結果では、住み替え意向がある回答者は同様の建て方・所有形態に住み替えたい傾向がある。また、分散型電源が導入された住宅に住みたい意向は高く、その理由として経済面だけでなく非常用電源としての役割を期待している。さらに分散型電源を設置した賃貸の集合住宅の需要も期待できる結果となった。
- 論題
- 関東地方の住宅への分散型電源の導入に関する研究 第 1 報 将来的な分散型電源導入に対する住民の意向
- 著者
- 矢田麻衣,長岡篤,金島正治
- 掲載誌
- 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.753-754,(一社)日本建築学会 ( 2016年8月 )