本研究では、目黒区の戸建て住宅1000件を対象にアンケート 調査を行い、低負荷型ライフスタイルの実行度、東日本大震災の前後による意識の変化と行動、平成 22 年度と 23 年度におけるエネルギー消費量の変化を明らかにした。東日本大震災前後において、省エネルギーに対する意識の変化があったという回答は 85%以上となった。エネルギ ー消費量は有効回答53 件中40 件が震災前に比べて減少し、最大 で24.7%の削減となり、増加率の平均分布は-5.1%であ った。エネルギー源別では、電力消費量は53 件中40 件、ガス消費量は31 件が減少し、平均増加率は電力-6.2%、ガス-2.3%となった。震災後の省エネルギーに対する意識の高まりによる省エネ行為が削減に繋がったものと考えられる。
- 論題
- 目黒区における住宅のエネルギー消費量の削減に関する研究 第1報 ライフスタイルとエネルギー消費量の調査
- 著者
- 中野陽一郎,湯浅和博,矢田麻衣,朴省俊,藤井修二
- 掲載誌
- 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.693-694, (一社)日本建築学会 ( 2012年9月 )