前報では近畿地方のガス温水式床暖房(以下、床暖房)の運転データに基づく分析データの概要や床暖房の使用日数の割合、使用時間について報告した。本報では床暖房の使用時間のばらつきや使用パターンに着目して分析した結果を報告する。なお、前報と同じく集計期間を2018年11月~2019年4月とし、集計期間中に少なくとも1回床暖房を使用した2,004世帯を分析対象世帯とする。
本報では近畿地方におけるガス温水式床暖房の稼働状況等の情報を活用して使用実態を分析し、以下の知見を得た。
・平均的な使用パターンでは朝と夜にピークがあり、深夜はほとんど使用していない。
・平休日の使用パターンの違いは朝のピーク時刻のずれと昼間の使用時間である。
・冬期の休日は深夜以外の使用時間が長いグループが一定数確認された。
- 論題
- ガス温水式床暖房の使用実態に関する研究 その2:稼働データに基づく使用パターンの分析
- 著者
- 水谷傑,秋元孝之,中村美紀子
- 掲載誌
- 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東),P1837-1838,2020年9月