既報にて述べたとおり、これまでのHEMSは、提供情報への利用者の関心度が低いことや、HEMS自体が利用者の閲覧を待つプル型であること等により、閲覧・操作が継続せず、結果として省エネ行動が継続しないことが課題として指摘されている。本実証では、省エネサポートアプリにおいて必要情報を見える化もしくはプッシュ通知する、暖房の制御機能を搭載する等の工夫を加えることで、課題の解消を試みている。本報は、省エネサポートアプリの利用実態を確認した上で、本アプリが利用者の省エネ対策の自己効力感や実施率にもたらす効果を明確化することを目的とする。
- 論題
- 暖房制御と見える化システムを備えた省エネサポートシステムの開発 その6 省エネサポートアプリの利用実態及び省エネ対策の実施状況の変化
- 著者
- ユウ ローリン,鶴崎 敬大,中村 美紀子,平山 翔,徳田 彩佳
- 掲載誌
- 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北),pp.1521-1522,(社)日本建築学会,2018年9月