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家庭での省エネルギー行動に対する内発的動機付けの長期的な効果:実際のエネルギー使用量と自己申告による省エネ行動を用いた検討

本研究の目的は、家庭での長期的な省エネ行動と関連する要因を外発的・内発的動機付けの観点から検討することである。旭川市在住者69世帯が1年にわたるプロジェクトに参加し、毎月の実際エネルギー使用量(電気、ガス、灯油)を報告し、3回にわたる質問紙調査 (開始時、半年後、1年後)に回答した。その結果、楽しい・面白いといった内発的動機付けが自己申告の行動にも実際のエネルギー使用量にも一貫して影響していた。さらに、半年後の内発的動機付けが1年後の行動へ影響していた。一方、ポイントなど外発的動機付けは1年後の行動には影響を及ぼしていなかった。ただし、半年後の外発的動機付けが1年後の内発的動機付けへ影響していた。参加のきっかけとしての外発的動機付けと、行動を長期的に持続させる効果としての内発的動機付けについて議論した。

論題
家庭での省エネルギー行動に対する内発的動機付けの長期的な効果:実際のエネルギー使用量と自己申告による省エネ行動を用いた検討
著者
森康浩・小林翼・安保芳久・大沼進
掲載誌
社会心理学研究   31(3) 160-171(査読付き論文)

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