北海道は全国と比較して住宅の断熱水準が高く,またセントラル暖房システム等により24時間暖房(連続運転)している割合も多いことから,冬期の室内温度は全国と比べても高く保たれていることが知られている.他方で連続運転する住宅でも,就寝時や日中外出時,日射取得による室温上昇時などの適切な暖房管理により,快適性を保ちつつ暖房エネルギーを削減する余地があると考えられる.本報告では,暖房自動制御アルゴリズムの開発,および省エネアドバイス生成に資するため,実証世帯における室内温熱環境と暖房使用実態の調査結果から暖房エネルギーの削減余地を検討した結果について報告する.
- 論題
- 寒冷地向け温水式暖房システムの使用実態と省エネルギー余地の検討
- 著者
- 平山 翔、鶴崎敬大、中村美紀子(住環境計画研究所)、若狭 純一(北海道ガス株式会社)
- 掲載誌
- エネルギー資源学会 第33回エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス講演論文集, エネルギー資源学会, 2017.02