家庭用ルームエアコン(RAC)の通年エネルギー消費効率(APF)を,簡便かつ実態に沿った算定方法を確立する事を主目的に,信越地区,西関東地区,東関東地区の戸建住宅に住むモニター家庭を各地区で25軒ずつ,さらに主に千葉県の集合住宅に住むモニター家庭を25軒選定し,計100物件のリビングルームに計測機器を設置したRACを据え付け,その使用実態を1年以上実測した.その結果,外気温度とRAC運転時間には強い相関がある事,夏季・冬季ともに平均的なRAC運転時間は3~5時間である事などがわかった.また外気温度別と時間帯別の2種類の運転率(TOR,HOR)を定義し傾向を調べた結果,地区差・月差があまり無い事がわかった.さらに簡単なアンケート調査も行ない,実測調査を補填した.
- 論題
- 家庭用ルームエアコンの使用実態調査 -第1報:運転率による実測結果の考察-
- 著者
- 岡本洋明, 田中千歳, 飛原英治
- 掲載誌
- 日本冷凍空調学会論文集. Vol.30(2), 63, 2013.