モントリオール議定書により使用が禁止された冷媒CFCやHCFCの代替冷媒として,現在はHFCが普及しているが,既存のHFC冷媒はGWPが高いために,フロン排出抑制法により排出量削減の対象となっている.そこで,既存HFC冷媒に比べGWPが低いR32やR1234yfなどの冷媒が,次世代冷媒として注目されている.しかしこれらには微燃性を有するものが多い.
安全基準の作成の際,冷媒の拡散現象を理解することは重要となるが,大空間における冷媒漏洩試験は困難である.そのため本研究では数値解析により,冷媒が漏洩した時の可燃領域体積およびその持続時間を求めた.本報では,水冷チラーから機械室内への漏洩と,屋外に設置されている空冷チラーからの漏洩について検討した.
- 論題
- 微燃性冷媒漏洩時の可燃領域評価
- 著者
- 岡本洋明, 党超鋲, 飛原英治
- 掲載誌
- 空気調和・冷凍連合講演会講演論文集(東京), 15-037, 2015年4月