本報では、分散型電源のうち、固体酸化物型燃料電池 (SOFC)を取り上げ、合理的な導入のための指標を作成した。SOFC は機器特性上、一定以上のエネルギー需要がある世帯でないと効果が得られない可能性があるため、電力消費量実測データと SOFC の部分負荷特性を用いて導入対象となる年間電力消費量の下限値を求めた。さらに、第1報のアンケート調査時に得られた1,000件分の月別電力消費量と合わせて、SOFCの導入を検討する際の指標を作成した。SOFC導入対象となる世帯は、年間電力消費量3,000kWh/年以上で、延床面積が集合住宅40㎡以上、戸建住宅90㎡以上となった。
- 論題
- 関東地方の住宅への分散型電源の導入に関する研究 第 2 報 実測調査とアンケート調査による SOFC の導入指標の作成
- 著者
- 金島正治,矢田麻衣,長岡篤
- 掲載誌
- 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.755-756,(一社)日本建築学会 ( 2016年8月 )