家庭部門では近年,全電化住宅の普及が進んでおり,総世帯に占める割合は2012年度時点で約10%と推定されている.全電化住宅は,暖房や給湯に高効率なヒートポンプ機器を用いることで,住宅全体のエネルギー消費量(kWh)の低減化が期待されている.一方で,IHクッキングヒーターやエコキュートなどの所謂オール電化機器の利用により,消費電力(kW)についてはガスや灯油を利用する住宅と比べて大きい.電力需給が安定しない状況下において,住宅の電力消費が電力系統に与える影響を把握することは重要である.本調査では,全電化世帯とガス併用世帯における電力消費量を計測することにより,住宅における電力需要構造を把握することを目的としている.
- 論題
- 実測データに基づく都市部の戸建住宅における電力需要構造の分析
- 著者
- 平山 翔 , 村越 千春 , 鶴崎 敬大, 山本 高広
- 掲載誌
- エネルギー・資源学会研究発表会講演論文集 33, 247-252, 2014-06-10